正直、北村龍平監督という方を知りませんでした。
無名時代に資金を集めて作った映画『VERSUS』で一躍脚光を浴び、『スカイハイ』、『ゴジラ ファイナルウォーズ』、『あずみ』など、日本を代表する数多くの映画を輩出した。
現在はハリウッドに在住し『ミッドナイト・ミート・トレイン』、『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』など超大作を手がける
と案内文にあったのですが、どれも見たことがない。どころか、知らない・・・・^^;;
という安易な気持ちで参加したのですが、そのお話しはとてもとても濃くて深いもの。
中でもわたしの心に響いた3つをお伝えしたいと思います。
やりたいことは、明日からではなく今すぐ!
講演会は、北村龍平監督とB.S.TIMESの仲井さんの対談。
仲井さんの「映画監督になろうと思ったきっかけは?」という質問から講演会がスタートしました。
きっかけは・・・
高校生のとき、自分の好きなことやできることを総合的に考え、「映画監督や!」と思ったんだとか。
そしてそれは「将来映画監督になりたい」といった生ぬるい夢ではなく、「今から俺は映画監督を目指す!」と、古文の授業中であったその瞬間にノートに退学届を書き、学校を辞めたという話しには笑えました。
「明日からなんて言うてるヤツはあかん!決めたら今すぐや!!」
という言葉の通り、目標を決めたら、今何をしなければいけないのかを考え、そしてそれを達成するためにはどういう手段をとればよいのかというところまでを考え、すぐに行動する。
監督の場合、目標が「映画監督になる」。今いる場所(学校)には映画監督になるために得られるものがないと判断し、そうすると今やらなければいけないのが「学校を辞める」ということ。学校を辞めるために必要な手段が「退学届を書く」ということだったようです。
と、高校生の頃からそれを実践されている方のお言葉は身にしみます。
日常の様々なところにヒントはある
後半、北村監督がなんどもおっしゃっていたのが、
「日常のいろんなところにやりたいことを成し遂げるためのヒントはある」
という言葉。
そして監督は、自分はヒントを拾うのが上手いとも言っていました。
日常にある様々なヒントを拾えるかどうかは、自分の目指すものが明確で、自分の哲学とか正義が明確であるかどうかによって違ってくるんだな〜。
自分のやりたいこと、できることを俯瞰して客観的に見れる視点があるから目指すものが明確になる。
目指す方向が決まれば、その目標に向かって突き進む強い心が必要で、でもただゴリ押しするのではなく、自分の哲学や正義をしっかり持ち、当たり前の理屈やあいまいな常識に流されない心を持つ。
だからこそ、日常の様々なことから多くのヒントに気づき、それを自分の進むべき道の糧にできる。
監督のお話しから、そのように感じました。
ただなんとなく毎日を過ごしているだけでは、そこにあるヒントに気付けないんだよね、当たり前だけど。。。
成功するために必要なたった一つのこと
北村監督がおっしゃられた、成功するために必要なたった一つのこととは
「かわいげ」
それは、人に対する接し方や、礼儀。
これがとても大事だとおっしゃられていました。
人に対する感謝とリスペクトを忘れずに「この人のためならがんばろう!」って思ってもらえる「かわいげ」が成功には大事だと。
監督は、その風貌から「すぐに暴れる」というイメージを持たれがちだそうで、でも実際には目下の人に横柄な態度をとったり、目上の人にへり下ったりせず、誰に対してもフラットに接しているのだとか。
そういった礼儀を見ている人は見ていて、ちゃんと評価してくれていてるともおっしゃっていました。
最後に・・・
今でも十分「成功者」と言える北村監督。
でも、今はまだ一つの通過点にすぎないと、さらに上を目指し現状にとどまることを良しとしない。
「その地位にいけば表現の範囲が広がる」
最終目標を目指し、小さな目標をクリアした時に見える景色とさらに上を目指し、そこに到達したときに見える景色は違う。付き合う人も変わる。
それを実際に体験した人の言葉は、本当に本当に心に響きます。
行ってよかった〜。
そして・・・北村監督の映画、早速Amazonプライムでウォッチリストに入れました。

七星 奈津子

最新記事 by 七星 奈津子 (全て見る)
- まずは自分を知ることから!選ばれる理由をつくるヒント - 2017年8月9日
- いったい何が書きたいの?〜伝わる・読まれるブログの書き方〜 - 2017年8月8日
- まずは敵を知れ!車の購入をめぐる攻防から見る『伝わる・読まれるブログ』の書き方 - 2017年8月4日
この記事へのコメントはこちら