弁護士や税理士、会計士に司法書士、行政書士、社会保険労務士、中小企業診断士・・・
といった国家資格をお持ちの「士業」と呼ばれる先生方も最近ではブログに取り組まれていらっしゃる方が多くなってきました。
わたしのやっているブログ講座にも、士業の先生が来られることがありますし、ブログ講座にまでは来られなくても、相談を受けることもしばしば。
講座中や相談された時に、わたしがアドバイスさせてもらったことをまとめて書きたいと思います。
何を書けばいいのかわからない
士業の先生の相談でダントツに多いのがこれ。
「何を書けばいいのかわからない」
確かに士業の先生でブログをされてる方って、圧倒的に「日記」が多い・・・
ブログでの発信をした方がよいと言われたものの、何を書いていいのかわからず、どこそこへ行ったやら、家族のことといった日記を書いてしまうのでしょうね。
士業の先生がブログで何を書けばいいのか・・・
ということは読者が知りたい大きなポイントです。
読者の共感と信頼を得る内容を発信する必要があります。
こう見ると、別に士業の先生だから特別ってことはありません。
一般的なビジネスブログとなんら変わりはありません。
読者は自分の「不」を解消するために、様々な情報を探しているのです。
そして、「不」を解消するために誰に相談するかを選んでいます。
相談したりサポートを受けることで、自分の「不」が解消され、さらにどんなメリットがあるのかが知りたいのです。
補助金の内容を説明するだけでなく、その補助金を使えばどんなイイコトがあるのか?
とかね。
これを忘れずにブログの運営をしていただければと思います。
わかりやすく書く
「わかりやすく」というのは、一般のビジネスブログ以上に意識しなくてはならないことだと感じます。
そもそも普段から難しいことをされていらっしゃる先生方ですから、普段使うような言葉でブログを書いてもわたしたち一般人には全くわかりません。
わかりやすくというのは、一般人にも理解できる優しい言葉を選ぶというのもそうですが、事例であったり図解で説明してあげることも必要です。
わたしたちの日常で出くわすような事例を「例えば」というように挟んでくれると、とってもイメージしやすいですよね。

事例があるとイメージしやすい
図解も同じ。
言葉だけでの説明より、視覚に訴えることで、よりイメージしやすく記憶に残りやすくなります。

図解を入れると理解しやすい
人柄・人間性の発信
「人柄・人間性がわかるようなことを書いてください」
って言うと、
「日記を書けばいいの?」
と思われる方もいらっしゃいますが、そうではありません。
人柄や人間性がわかるような発信とは、先に述べた、読者にわかりやすい説明にも現れます。
優しい言葉や事例・図解といったことを駆使し、とにかくわかりやすく説明しようとしている姿勢こそが、その人の人間性なのかなと思います。
丁寧な説明は、「丁寧に対応してもらえそう」というイメージにつながります。
相手を想って親身になってくれるってイメージが自然とつくのです。
逆も然り。
不親切な説明や言葉足らずは、対応も悪いのじゃないかなぁ〜というイメージを与えてしまいます。
文章の書き方一つで、その人の人間性って自然と表現されちゃうのですよね。
あとは、人間性や人柄を表現するために、日常のことを書くこともオススメしています。
といっても、ただどこそこへ行ってきたとか、何を食べたとかいったことを書く絵日記のようなものではありません。
日常起こる出来事から、何を感じ、どんなことに気づいたのかということを書くのです。
どんな出来事が気になるのか、それに対してどんなことを感じるのかということは、その人の価値観なのですよね。
書き手の価値観は、読み手にとっては選ぶポイントとなるものです。
なので、苦手だからといってやらないのではなく、苦手ながらも努力する姿勢を見せて欲しいと思います。その姿勢が伝われば、またそれがその人の人柄として受け取れますし・・・
感情を表現する
ある士業の先生にこんなことを言われたこともあります。
なるほど、確かに!
そういえば・・・昨年、ある補助金の申請をしたのですね。
初めてのことだったので、書類の作成を中小企業診断士の先生にお手伝いしていただきました。
その書類というのは、事業計画や、業界の動向、事業の展開といったことを淡々と書くもの。
当然ながらそこに一切の感情は入りません。
そのような書類を日々作成している先生に、ブログで感情を表現しろと言っても、どうしていいのかなんてわからないかもしれません。
しかし、人が行動するのは感情が動いたとき。
人の感情を動かそうと思えば、こちら側の感情を表現する必要があります。
ブログに書く内容は、「共感」「好感」「安心感」「親近感」「感動」という5つの感を読者が感じるようなモノにしたいですね。
人間性・感情の表現をすることはブログ以外にも活かされる
ブログ講座では、様々な雑談の中から一人一人の良さを見出し、それをブログで表現するように指導しています。
そして、「共感」「好感」「安心感」「親近感」「感動」を忘れないように、常に言い続けています。
そんな環境でブログを書くようになった、ある社会保険労務士の先生がこんなことをおっしゃっていました。
それまでは、ニュースレターの内容の9割が業務報告やお知らせといった内容で、ちょこっとだけ自分のことを書くというスタイルでしたが、今は全体の4割ぐらいに自分の想いを書けるようになりました。
お客様にもとても喜んでもらっています。
仕事って人と人との付き合いで成り立っているものです。
特に士業さんの仕事というのは、深く人と関わる仕事だと思います。
感情を表現し、人間性を知ってもらうことはとても大事なことですよね。
無機質な人に相談したいって思いませんから・・・
文章で「無機質」「冷たい」って思われてしまうのは、損だと思いませんか?
まとめ
読者は自分の「不」を解消するために、様々な情報を探しています。
そして、「不」を解消するために誰に相談するのかを選んでいます。
お客様の「不」を解消する内容と書き手の人柄や人間性の発信で、このIT化社会で選ばれる先生になって欲しいと願っています。
あとは、継続。更新されていないブログは開店休業状態に見えますよ。
忙しいから書けないというこちら側の都合で読者は受け取ってくれません。
継続した発信ができるというところも、信頼という意味で選ぶポイントになるのではないでしょうか?
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七星 奈津子

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